「あっちゃん、あそこ行ったら、3日ぐらい、もうきついから。ライヴ前にいって、大丈夫かなって思ったけど」
「なんかとっても…こんな言い方したら変だけど。前行った時よりも、なんか、幸せな気持ちになりました。不謹慎だけど」
「あの場所は、もう、なんかよ、とっても悲しいひどいことがあったっていう、そういう、惨劇の現場じゃなくって。なんか、平和を祈る場所になってたわけ」
「たぶん、そこにあった、とっても悲しいこととか思いを上回るぐらい、いっぱいの人が平和を願ったと思うわけ。手を合わせて」
「だから、前に行った時より、もっと、とっても、みんなの祈りの溢れる場所になってたから。もちろん、痛いけど…」
「あっちゃん、ちゃんとそこにいて、ちゃんと立ってられるぐらい、優しい場所になってました」
「あっちゃんよ、自分のばあちゃんからも、戦争の話、1回しか聞いたことないです」
「ばあちゃんは、“知らないでいい”って言いました。“そんなひどいことは知らないでいい”って。“そんなこと知らないで、幸せになりなさい”って言うた。だから、あっちゃん、ばあちゃんから、1回しか聞いたことない。戦争の話」
「ばあちゃん、そん時、泣いたけど。それから、1回も話さないし、あっちゃんも聞かなかった」
「あの平和の資料館を作る時に、生き残ったひめゆりの人達が、ビデオに出たりとか、その場にいて話してくれたりとかしてて。生き証人がいて」
「あっちゃん、そこにあった事実の重さより、その人達が、それを話してくれたっていう勇気に、とっても感謝しました」
「忘れたいことと、忘れられないことって、同じ場所にあるけど。でも、忘れない強さと、前に進む勇気っていうのを目の前で見れて。それを話してくれた、あのおばあ達に、この場を借りて、お礼が言いたいです」
「とっても平和な場所になってるから。みんなにも行って欲しい。ただ悲しいだけの場所じゃなくて。みんなの祈りがいっぱいある場所になってたから」
「で、そこに生き残った人達がちゃんといて、話すことも出来たりとか。あのおばあ達が死ぬ前に、あっちゃん達は、何かを残さないといけないと思う」
「あのおばあ達にお礼が言いたいです。あっちゃんも、100分の1もそれを実感してない自分もあるけど…ちゃんと、自分がやるべきことと、成し遂げるべきことをまっとうして、ちゃんと生きていきたいと思います」
「ちゃんと、生きていくことを、あのおばあ達に誓います」
16.陽の照りながら雨の降る
17.風化風葬
18.焼け野が原
19.Happy Ending
20.藍に深し
「藍に深し」のラストでは、“愛してるよ、沖縄ー!”と叫んでいました。
メンバー全員と深いハグを交わし、バレリーナ風の丁寧なお辞儀をして、客席に手を振りながら、マイクを通さずに“愛してるよ”って言ってくれて、キスも飛ばしてくれて、ステージを去っていきました。
WOWOWでの放送では、ここでエンドロールが流れます。
公演終了のアナウンスが流れた後も、アンコールの手拍子は続きます。
そして、ついに、Coccoの再登場です!!!
「Cocco史上初のアンコールをします」
「今日は、今日はありがとうでした」(この後、英語での挨拶も入りました)
21.強く儚い者たち
歌い終わると、客席からの「ありがとう」の声に、いっぱい手を振りながら、最後は、ぴょんぴょん飛び跳ねてて可愛かったです。
本当に素晴らしいステージでした。WOWOWでの放送、永久保存版にしたいと思います。