吉田美和の印象について



■チャック・レイニー
「美和の歌を初めて聴いた時、音楽が彼女の人生そのものなんだろうということがよくわかるようなものを感じたね。そして、これは良い、ぼくにとって素晴らしい仕事ができるぞというのが、第一印象だった」
「現代は、情報が豊富なので、いろんなことを学んでいる人や頭の良い人は多いけれど、彼女の場合はそれにも増して、すごく聡明な感じがするよ。言葉の壁とか、いろんなことがあっても、そういったものを乗り越えたところで鋭い洞察力を発揮して、良い意味でボスになれる人だね。たとえば、バスケットボール・チームのコーチのような、彼のために、あるいは彼女のためにこういうことをしてあげたくなるような気持ちにさせられる。彼女のためにやるべき理由みたいなものがわかってくる気がする。そして、そこで信頼という気持ちが生まれてくる。それに、人間として持って生まれた優しさが感じられる人だよ」

■デヴィッド・T・ウォーカー
「確かに、みんなが、彼女のために何かをやってあげようという気持ちにさせられる。そういう気持ちは自分では考えもしなかったんだけど、そうなってしまうんだ。しかも、こちらもハッピーになるんだよ」
「美和の声そのものに、人間的な温かさとか、幸せな気持ちとか、彼女の性格のようなものが現れていて、そういった意味でもクリエイティブなエッセンスが詰まっている感じだったね。それに、美和はもちろんだけど、正人のソングライティングにも感銘を受けたよ。コード進行とかね、面白いと思った」

■ハーヴィ・メイスン
「美和は、強力なエンターティナーだと思ったね。しかも、ポップ・ミュージックを長く歌ってきているけれど、違う何かを試みようとしていることもわかるし。これからも長く、クリエイティブな仕事をやっていけるシンガーだと思うよ。今回のツアーでは、歌いこなすこと自体が困難な歌が多いから、ぼくとしては、可能な限りセンシティブにドラムをたたくように心がけている」
「音楽をやっていくうえで、改めてフレッシュな気持ちにさせられた」

■デヴィッド・T・ウォーカー
「正人の力もすごく大きいと思う。彼は、ぼくの音楽を含めて、それぞれのミュージシャンがこれまでやってきた音楽をすべて聴いて知っていて、これらの人間を集めたらこういうものが出来るんじゃないかっていうことをわかっていたからこそ、単なるセッションに終わらないものが出来たんだ。もちろん彼は、いろんな音楽を聴いてきただけではなくて、彼自身がクリエイティブな人間だからでもあるんだけど」