デヴィッド・T・ウォーカー
生きるポップス界の歴史とも、ブラックミュージックの歴史とも言われている方です。
マーヴィン・ゲイ、スティービー・ワンダー、アレサ・フランクリン等の革新的なソウル・ミュージックに関わり、70年代初期には、キャロル・キングの「ファンタジー」等を通じて、ジャズ、ソウル、ロックのクロスオーバーの最前線で、その推進力として活躍した人でもあるそうです。
6万〜8万とも言われる楽曲のすべてで素晴らしいギターを弾いていて、彼のバッキングスタイルは、そのまま、今のポップスミュージックのすべての基本となっているそうです。
■今まで共演した中で、印象に残るアーティストは?
まず、私も、もう長い期間、長い時間プレイしてきてますから、なかなか難しいのですが、印象に残ってるアーティスト、私が好きなシンガーというと、マーヴィン・ゲイ、サラ・ヴォーン、そして、多くのシンガーがいるのですが、なんと言っても吉田美和。
自分でも歌うのは、とても好きなんですよ。これは冗談です(笑)
(※ソロコンサートのアドリヴ演奏の中で、デヴィッドは「Such a beautiful
spirits」と美和ちゃんに歌ってみせてくれました。「オレに歌を歌わせたのは美和が初めてだよ」と話していたそうです)
■プレーヤーとして、ギタリストとして常に心がけていることは?
プレイヤーとして心がけていることは、トーンとタッチ。
自分にとっては、やはり、音の色であったり、調子であったりといったトーン、そして、タッチが重要ですね。
もちろん、音楽そのものというのをきちんと知っていたいというのもあるけれど、トーンとタッチが重要です。
■吉田美和について
美和はとても好きなシンガーです。
エネルギーが高く、歌い方そのものがとても好きですし、パーソナリティがあたたかくて、とても素晴らしいシンガーだと思ってます。
(「中村正人のKDDサンデーネットワーク」1996年5月19日放送分より)