■心臓の音について
最初に漠然とみんなで話してた時、とにかく今回は、強いビートと強いメロディーがギュッと詰まったアルバムにしたかったそうです。それで、強いビートってどんなものだろうと思った時に、人間の心臓の鼓動だと思ったそうです。
“ドッ、ドッ、ドッ”っていう、その力強さがリズムになっているものと、声。これはすごく、本当に自分たちが今思う強さの象徴じゃないかと思って、やりたいなと思ったそうです。
初めは加工して、実際の心臓の音を遅くしたり早くしたりしたらしいのですが、説得力が出なくて・・・。
美和ちゃんの心臓音をサンプリングし、それをリズムのベースドラの代わりに使えないかというアイデアで、それをベースに、まささんが「愛するこころ」を作ったらしいのですが、やっていくうちに、美和ちゃんが「本当の心臓の音を録りたい」と言い出し、オープニングに使うことになったそうです。
美和ちゃんの心臓音は、普段はもっとゆっくりらしいのですが、「あ、録ってる」と思ったら、いつもより早くなっちゃったそうです。
ちなみに、ステージに上がる前はもっと速いそうです。倍くらいの速さだと言っていました。ニハの心臓音も試しに録ってみたりもしたそうです。
まささんが思い描いた「SING OR DIE 〜opening theme〜」のイメージは・・・
「原始の海。太古の海。生命が生まれる前の波打ち際があって、ザーッと波打っている。そこにうっすらと太陽が昇り始め、その波打ち際に、鼓動をもった一個の生命体が海から上がってくる。すると、心臓の音がこだまし始める。その生命体は歌を歌うために生まれてきた生命体。それが“吉田美和”。呼吸を吸った瞬間に歌が溢れ出し、やがて歌はそこから世界中に広がっていく」というイメージだったそうです。
当時のアルバムのCMが、その感じをすごく表していますよね。
そして、その鼓動は、次の曲「愛するこころ」のイントロへと繋がっていきます。