■マリアッチ(mariachi)



「マリアッチ」とは、メキシコの代表的な民族音楽で、陽気で哀感漂う曲調が特徴です。
メキシコには多くの伝統音楽があり、「マリアッチ」は、メキシコ中部地方の伝統音楽「ソンジャロコ」が元になっているといわれています。

典型的な「マリアッチ」は、ヴァイオリン4本、ギタロン(大型の低音ギターでベースの役割をする)、ギター・ビウェラ(5弦の小型ギター)、ギターラ・デ・ゴルペ(リズム用の小型ギター)各1に、トランペット、時にはアルパ(インディアン・ハープ)が加わるといった編成で10名から12名構成でできています。

マリアッチの始まりはグアダラハラ(メキシコ第2都市)からで、結婚を意味するフランス語「マリアージュ」が語源とされているそうです。
メキシコには「セレナータ」という告白の儀式があって、夜、男性が女性の家までマリアッチを連れていき、彼女の部屋の下で「愛の歌」を歌うそうです。
「OK」であれば、女性はベットから起きあがり、彼が歌い終わったら窓を開けて彼が告白します。恋人になるカップルもいれば、結婚のプロポーズする人もいるそうです。
「NO」の場合は、窓を開けずそのまま眠りつづけるか、水をかけるかするそうです。