「愛してる 愛してた」



この曲は、悲しみを通り越して、痛みさえ感じるような気がします。
スパニッシュ・ギターの音色が、更に雰囲気を醸し出していますね。

まささんは、この曲のアイディアを美和ちゃんから聴いた時、即座にスパニッシュ・ギターでやりたいと思ったそうです。
この言葉と、この調べには、それしかないと思い、当時、同じレコード会社だったビセンテ・アミーゴというスペインのギタリストを紹介してもらい、一緒にやることになったそうです。

彼は、譜面やコードや形態といった概念が一切ない人で、用意していた譜面も一切役に立たなかったそうです。
“吉田の歌を聴いてもらい、それに合わせてギターを弾くだけ”というやり方には、「音楽の原点」のようなものを感じたとまささんが話していました。
“コミュニケーションする手段は、お互いの声と音だけ”という状態で、すごい緊張感のある、とてもエキサイティングな体験だったそうです。



■ビセンテ・アミーゴ