【ひめゆりの風】

■2007年8月15日(水)



(当日、ブログに書いたレポです)

8月15日。映画「ひめゆり」の特別上映会に行ってきました。

第1部が、映画「ひめゆり」上映会。
第2部が、元ひめゆり学徒の島袋淑子さん、宮城喜久子さん。そして、Cocco、柴田監督によるトーク。
第3部が、Coccoのミニライブという構成でした。

この映画のことは、Coccoが毎日新聞に連載していた「想い事。」によって知りました。
13年間にわたって、元ひめゆり学徒22人の言葉を集めた長編ドキュメンタリー映画です。

会場は、四谷区民ホール。
300~400席ぐらいの小さなホールです。私の席はP-19でした。

16時開場。
入り口には、たくさんのお花が届けられていて、テーブルには、Coccoの手書きのメッセージ付きのアンケート用紙などが置かれていました。

開演前に、会場で販売していた映画「ひめゆり」のパンフレットと、今日発売のCoccoのエッセイ集「想い事。」を購入。
「想い事。」には、毎日新聞に連載されていた文章&写真の他に、Coccoが地元沖縄で撮り下ろした写真もたくさん載っていて、会場にも同じ写真が飾られていました。

16時半。いよいよ開演です。
挨拶の後、第1部である映画「ひめゆり」の上映がスタートしました。
映画の中で語ってくれた、ひめゆりのみなさんの話を聞きながら、何度も何度も涙しました。
戦争を体験していない私にとっては、本当に、信じがたいような話ばかりで…。
彼女達が置かれていた状況は、想像していた以上に壮絶なものでした。ずっと涙が止まりませんでした。

20分の休憩を挟み、第2部がスタート。
ステージに4つの椅子が準備され、まず、柴田監督の挨拶。
続いて、元ひめゆり学徒の島袋淑子さん、宮城喜久子さん。Coccoが登場します。
トークの内容は、映画の中で宮城さんが話されていた「お菓子と娘」のことや、去年のCoccoの沖縄ライヴのこと、ひめゆりの資料館を作った当時のお話など。
本当に短い間でしたが、映画の中では語られなかったお話なども、たくさん聞くことが出来ました。

続いて、第3部はミニライヴです。
準備している間に、ひめゆりのお2人が、客席に案内されていました。

セットリストは、下記の通り。
1.強く儚い者たち
2.Heaven's hell
3.てぃんさぐぬ花(沖縄民謡)
4.安里屋ユンタ(沖縄民謡)
5.お菓子と娘
6.ジュゴンの見える丘

ギターの長田さんと2人だけのアコースティックな構成です。
2~3曲の披露だと思っていたので、6曲も歌ってくれてびっくりでした。

最初の歌声を耳にしただけで、もう鳥肌たちまくりでした。
話してる時はあんなに可愛らしいのに、歌い始めるとやっぱり凄いです。

本当にきれいで伸びやかで、優しい歌声でした。Coccoの想いがすごく伝わってきました。
こんな小さなホールで、彼女の歌声を聴ける日が来るなんて、夢のようでした。

「お菓子と娘」は、タンバリンやリコーダーも使って、とっても楽しそうに歌ってくれました。
ひめゆりのお2人も、客席から喜んでくれていたみたいです。

ラストの「ジュゴンの見える丘」は、先日のLIVE EARTHで披露してくれた曲です。
最後の方に、沖縄の言葉で歌う部分があって、ホントに鳥肌たちまくりでした。
今日の午前中にレコーディングが終わったばかりで、9月15日に沖縄限定でリリースされることが決定したそうです。

帰り際、入り口で、「ジュゴンの見える丘」の歌詞が配られました。
Coccoの手書きメッセージ&ジュゴンのイラスト付きでした。裏面には、LIVE EARTHでのMC全文が載ってました。

今回、このような会に参加することができて、本当によかったです。
映画の中で語ってくれた元ひめゆり学徒のみなさんに、心から「ありがとう」と伝えたいです。

(2007.8.15)