Cocco Live Tour 2016 “Adan Ballet”


■2016/10/11(火)
昭和女子大学 人見記念講堂
1階サ列34番


圧巻でした。彼女の圧倒的な存在感と美しさに、魂をすべて持っていかれてしまったような2時間でした。
愛に溢れたステージ。全身全霊で、命を削るように歌い続ける姿に、息をつく暇もありませんでした。

エメラルド以来、約6年ぶりの全国ツアー。まさかチケットとれるとは思ってなかったので、当選メールを見た時は、思わず声をあげてしまうほどでした。
ここ何年かの間、彼女の世界からは離れていて…前作のアルバム「プランC」も購入しなかったので、私にとって、Coccoを聴くこと自体が久しぶりのことでした。

今回の会場である「昭和女子大学 人見記念講堂」は、約2,000人規模の小さな講堂。
大学の講堂なんて、なかなか行く機会がないので、なんだか緊張しちゃいました(^^;
しかも、私の席は、前から11列目のほぼ中央という贅沢な席。
“歌声さえ聴ければ、席はどこでも構わない”と思ってたのに、こんなに前の方の席が来てしまってびっくりでした。

昭和女子大公演のセットリストはこちらです。今回は収録日でもあったので、カメラが何台か入っていました。
つたない文章ですが、少しでも雰囲気だけでもお伝えすることができていれば嬉しいです。



1. 愛しい人
(アダンバレエ/2016年)

薄っすらとスモークが焚かれ、神秘的な雰囲気が漂うステージ。
なんだか、凄く緊張してしまっていて…開演前から、ずっとドキドキが治まりませんでした。

開演のブザーが鳴り、公演にあたっての注意事項と、今日収録が行われるというアナウンスが入ります。
この日のステージが映像化されると思うと、とても嬉しいです。DVDを見れるのが待ち遠しいです。

ブルーのライトが照らすステージに、花束を抱えたツアーメンバー達が登場。
続いて、花束を抱えた歌姫Coccoが姿を現します。真っ白なひらひらとしたドレスの衣装がとても素敵でした。

1曲目は、アルバムの曲順と同じく、「愛しい人」。イントロの音が凄くて、動悸が一気に激しくなります。
目の前に広がる別次元の世界のようなステージ。圧倒的な歌声と演奏。
その現実とは思えないほどの存在感に、ただただ身動きもできずに魅入られてしまいます。

そこにいた誰もが、息を呑むようにして、彼女の歌声と存在に釘付けになっていました。
誰一人として、手拍子をすることも、曲に合わせて身体を揺らすこともなく…彼女の生み出す音を、一音も漏らさずに受け止めようとしているのが伝わってきます。
演奏が終わると同時ではなく、最後の一音が完全に終わり切るまで、拍手をする人がいなかったのが、凄く印象的でした。



2. 希望の光
(東日本大震災復興支援シングル/2014年)

続いてはじまった曲は、私の聴いたことのない曲でした。
「希望の光」というタイトルで、2014年に東日本大震災復興支援の企画第2弾としてリリースされたチャリティシングルに収録されている曲のようです。
1曲終わるごとに照明が暗くなるステージの上で、Coccoが動くたびに、ひらひらとした衣装が揺れる様子が、夢のように可愛らしくて、神秘的でとても素敵でした。



3. 樹海の糸
(ラプンツェル/2000年)

3曲目は「樹海の糸」です。大好きなアルバム「ラプンツェル」からの1曲。
歌ってもらえて嬉しい…というよりも、Coccoが、今、目の前で歌っているという状況がずっと信じられなくて、その非現実的なステージにただただ圧倒されっぱなしでした。
彼女から発せられる美しい言葉。透明感のある歌声に、涙があふれてしまいます。やっぱり、彼女の歌声、凄く好きだと思いました。



4. フレア
(アダンバレエ/2016年)

ドレスをひらひらっとさせながら、くるくるっと廻ってみせるCocco。
歌い始めた瞬間、わぁって思いました。今、1番お気に入りの曲です(*^-^*)

大好きなこの曲がはじまったことで、やっと、息をつくことができた気がします(笑)
動いちゃダメかなと気にしつつも、周りの邪魔をしないように、控えめにそっとリズムに乗りながら楽しませてもらいました。

“ラテン系のリズムに、Coccoの歌声”なんて、私好みの要素がたっぷりで、もう、たまんなすぎ。笑顔もいっぱい見れて、凄い可愛かったです。
大好きな歌い始めのフレーズ。嬉しそうに吹いてみせるサンバホイッスル。「西へ東へ」の沖縄訛りもたまんないし、韻の踏み方も耳に心地よくて、言葉の選び方も彼女らしくて。
間奏部分で踊る姿も素敵だったし…もう、とにかく、曲のはじまりから終わりまで、何もかもが、私好みで作られたような楽曲で、ライヴで聴けるのを、1番楽しみにしていました。

彼女の歌声に、彼女の存在に、どうしようもなく惹かれてしまう自分がいることに気付かされます☆
1つ1つの発音とか、声の伸ばした感じとか…その歌声のあらゆる角度からの瞬間が何もかも好きです。



5. 卯の花腐し
(アダンバレエ/2016年)

この曲の雰囲気もお気に入りです。
イントロの感じと、歌い始めの感じと、すごくいい。

アルバムの中で、後からじわじわきた曲のひとつです。
楽曲解説を聞いてから、歌詩の感じ方が変わりました。

アルバムの中でも、大きな存在の曲のひとつです。
彼女の歌声と、曲の雰囲気が、すごくよかったです。



6. Sleeping Beauty
(アダンバレエ/2016年)

この曲では、バレエの踊りを魅せてくれました。
ドレスの裾を持って、くるくるとまわって踊ってみせる姿が、すごく素敵でした。
美しい歌声と、歌詩と、踊りと、何もかもが素晴らしかったです。



7. 影踏み
(アダンバレエ/2016年)

もう…鳥肌モノでした。
あまりの迫力に、ぞくぞくしすぎて、おかしくなりそうでした。
きっと、一生、忘れられないです。

照明の演出が凄くて…どういう効果を使えば、あんな感じになるのかしら。
彼女の姿が、一瞬一瞬ごとに…なんて言えばいいのかな。連写みたいな、コマ送りみたいな、瞬間瞬間が切り取られたように見える演出が、物凄くかっこよくて痺れました。
まるで、異次元空間での出来事のようで、現実とは思えないような光景で、頭おかしくなりそうでした。

そして、歌声が半端なくかっこよかったです!!!
もう…鳥肌たちまくり。ぞくぞくさせられっぱなしでした。
命を削るかのように、歌い上げる彼女のその姿に、いつまでも鳴り止まない拍手が印象的でした。

私の物凄くお気に入りの楽曲です。ロックテイストで、超カッコよくて、たまんないです。
雰囲気とか、歌い方とか、もう…あまりに私好みでぞくぞくさせられっぱなしでした!!!

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